宮古島で困難にぶつかつたら?

沖縄旅行で宮古島を訪れると、必ずといっていいほど耳にする言葉がある。「アララガマ」がそれだ。いったい何のことだろうと首をひねりたくなるが、実は宮古島の歴史を支えてきたといってもいいほどの大切な言葉なのだ。アララガマとは、いってみれば「なにクソー」「負けるもんか!」というような意味の言葉だ。台風などの過酷な自然環境の中で暮らしてきた宮古島の人々は、困難にぶつかると「アララガマー」と叫んで乗り切った。また、かつてこの地域は薩摩藩からの重い人頭税の徴収に苦しみ、なんとかそれを廃止しようとする運動を繰り返したという悲惨な歴史を持っている。人頭税は約100年前にようやく廃止されたが、その運動の中で多くの人々が「アララガマー」と叫んだことは今も語り継がれている。宮古島の人々は、ことあるごとにこの言葉を□にする。学校の運動会などでも子供たちは口々に「アララガマー」と叫んで自分を力づけ、仲間を応援する。アララガマ精神はこの島に生き続けているのだ。宮古島で何か困難にぶつかって、くじけそうになったら、ぜひ「アララガマー」と叫んでみよう。自然と力が湧き、新しい道が開けるに違いない。

日本最古の温泉はどこ?

日本最古の温泉はどこかということについては諸説あるのだが、和歌山の湯の峰温泉を挙げる人が少なくないようだ。およそ千八百年前の発見ともいわれており、歴代天皇の熊野行幸には、この場所での潔斎が欠かさないものだった。これは、地理的条件から納得できる話である。日本最古の共同浴場といわれるものがある。渓流に面した「つぼ湯」の小屋がそれで、小栗判官の湯治の湯。直径1メートルほどの壷状の穴に湯が湧いているものなのだが、戦に破れ毒を盛られた判官を、妻の照手姫がこの湯で癒したとして人の形になった。参詣の道は、やがて一般庶民にも広がり、江戸時代、明治の時代にもその風習は残ったという。湯の峰温泉は、その参詣の水垢離ならぬ湯垢離の適地でもあり、温泉場としての体裁を整えていくことになる。その峰温泉、つけ湯の近くにある風雅な宿が『旅館あづまや』。全21室の閑静な日本旅館である。この旅館はご当地産の槙材にこだわっており、香りの高い槙風呂の湯が楽しめる。美しい庭園に面した露天風呂もとても好ましい。珍しい蒸し風呂も興味深い。大浴場が男女それぞれ、露天風呂も二つ。貸しきり風呂と蒸し風呂も二つずつある。客室数に対して、風呂の充実は嬉しい。そして、専用露天風呂のある客室が1室。庭に突き出しかように槙の露天風呂がある。桶も、敷かれた貴子も槙材を使ったもの。人浴中ずうっと、木の香りに包まれる。景色は南紀の山々が美しい。料理は熊野牛の料理やボタン鍋が楽しみ。温泉水が料理にも使われている。胃腸にいいのだという言葉に甘えて、初めての温泉の湯のしゃぶしゃぶを、心ゆくまでいただくとしようか。また上に紹介した温泉に並んで温泉通を唸らす温泉が京都にある。それは夕日ヶ浦温泉である。夕日ヶ浦温泉の魅力は温泉だけに留まらず、景色、食事など多岐にわたる。